自然に親しみ、ハーブと共に暮らす
2009年 06月 21日
いつも行く、西広島の園芸店に講演会のポスターを見かけたのが一ヶ月以上前です。あのNHKに出ているベニシアさんの講演会が1000円とは驚きで
「本人が来られるんですか?」と聞くと
「はい、そうですよ」と返事。
「前売り券を買った方がいいですか?」と聞くと
「当日券もあるみたいだから、大丈夫ですよ。これがチラシです」とのこと。
ベニシアさんの存在を教えてくれた生協友はその日がお仕事。
ベニシアさんに興味のある人でないといけないが、ひとまず親しい人に声かけると、なんと二人ともその日は半兵衛で子供さんの結婚相手のご両親と顔合わせとのこと。不思議だね~
というわけで、一人で行ってきました。
広島市まちづくり市民交流プラザの6Fが会場なんだけど、玄関に
「本日のベニシアさんの講演会のチケットは完売しました」と張ってあるんですよ。
1時30分開演なので1時前には来たにもかかわらず・・・
しかし、くじけず頑張って会場の6Fに行くと、凄い人・人。
私「すいません、園芸店の人に当日で大丈夫と言われ予約してなかったんですけど、無理ですか?」
会「申し訳ありません。10日前に完売しました」
私「立ち見でもいんですが・・・」
会「申し訳ありません。消防法の関係で、立ち見がダメなんですよ」
私「そこをなんとか!!!」
会「今、キャンセル待ちの方が7名くらいいらっしゃいます。おそらく無理だと思いますが・・・」
私「では、キャンセル待ちします」
仕方なく待つことに。
よく見ると書籍が売られていて、ベニシアさんがサインされてる。
ハナから書籍は買うつもりでいたのど、さっそく購入。サインもいただく
そうこうするうちに「会場に入れないので、写真だけでも一緒に写してもらえませんか?」と訴えている人を発見。
そんなら、私も写真を撮りたい!!!
実は、いつ頼もうかと悩んでいたけど、ちょっとしり込みしてたんですよ。
で、その方の気持ちを汲んで、サインの終わったベニシアさんが快諾されたんよ。
そうなると、私もカメラを持って突進。
ベニシアさんは、すでにお顔が全国区ですから。
しかし、さすが白人。
お顔が小さい・・・
そうこうしていると「申し訳ありません。キャンセルは全くありませんでした」
と、発表があり、帰るしかないな~
と思っていたら・・・
「ベネシアさんがせっかく来られた方々に申し訳ないと、会場の責任者にお話してくださって、特別に折りたたみの椅子を使用してもよいという異例の許可がおりました」とのこと。
20人のキャンセル待ちは、大喜び。
結局、私たちが一番ラッキーという結果になりました。
ベニシアさんと写真を撮ることができ、しかも折りたたみの席は一番前におかれ、ベニシアの超近くなんです。
あきらめなくて、よかったね。
と見ず知らずのキャンセル仲間と喜びあいました。
帰るとき、数えてみると正規の椅子が122席、折りたたみが20席、合計142席。
おそらく主催者はこんなにベニシアさん人気があるとは思わなかったようです。
今回企画さけたのは、6人の素人集団だそうです。
ベニシアさんも毎日やっておられる瞑想の関係の方々らしいです。
宗教団体ではありませんよ(笑)
さて、講演の内容ですが、とても良かったです。
イギリスの貴族社会を飛び出してきたベニシアさんが日本にやってきたきっかけと、京都大原の古民家でハーブに囲まれた暮らしをスライドを通して語ってくださいました。
「本当の幸せは自分の心の内側にある。庭がそれを教えてくれました」というのがテーマのようなものですが、とにかくベニシアさんの生き方は一本筋が通り、私が望む形に近いものです。
ブログという日記で書くには、私の文章力不足もあり、短時間に語れないものです。でも、まさにいまから私が生きていきたいと思っている生き方のひとつではあります。
ハーブというものには、もう20年前から興味があり、34才に購入したハーブの本2冊は、なにがあっても捨ててないんですよ。
その頃は、煩悩にまみれ、子育てを必死にしていた頃なのでハーブを育てるまでにいたりませんでした。
いつの日か、ハーブのある生活をしたいという想いは強かったようです。
でも、ただ単にハーブが好きだからベニシアさんの生き方が好きというのではありません。
「猫のしっぽ カエルの手」http://www.nhk.or.jp/venetia/index.html
この番組を見て、ベニシアさんを知っていただくと、私の気持ちもわかっていただけると思います。
「自分の心の中を聞いてみる。いつも心の中には、自分に教えようとしているものがある。それに、耳を傾けてほしい。」
「やすらぎ、はとても大切。やすらぎがないとあっという間に一日が過ぎ、一年が過ぎ、10年が過ぎ、人生が過ぎる。やすらぎがあると一日が充実し、人生が無駄に過ぎていかない」
「私は毎日が楽しい。死ぬときに`人生は楽しかった`と思って死にたい。そのために、日々を楽しく無駄なくやすらぎをもって生活したい。苦しいことや大変なことも、楽しくちゃんとこなしていくことが大切」
なかなかうまく書けませんが、これから私が生きていく指針となります。
ベニシアさんは時には花々の絵も描かれます。
これもまた楽しみ・やすらぎだそうです。
私も子育てが終わったら、自分の人生を楽しみたい。
そのためには、子育ての間にも自分の血となり、肉となることをしておきたい。
と野望を持っていたのに、ついつい子育て・子育て資金作り(笑)に追われ、なかなか現実と理想の狭間で挫折してきました。
でも、陶芸の吉野先生、染色の杉谷先生、絵のキミ子先生に関わってきたことは、少なからず私の血となの肉になっているんだと感じました。
私はまだまだ煩悩にまみれてますが、貴族社会(しかも王族に近い)で幼少期をすごされたベニシアさんが「物だけでは、幸せとはいえない」と感じて貴族社会を飛び出され、今の豊かな幸せを掴まれたことを聞くと、自分の中の幸せをもう一度反芻する気持ちになりました。
最近、実に怠惰な毎日です。
父が死んで一年。箍がはずれたのかもしれません。
「こんな毎日ではいけない」と思っても、なかなか抜けきれず。
でも、今日のお話を聞いて、「やっぱ、ちゃんとしないと!!!」と反省。