ヨーロッパ絵画展
2012年 04月 15日
パンフレットには
バロック様式の巨匠カラヴァッジオやレンブラント、フェルメールは日本においても知られていますが、いつの時代でも、美術に限らず、愛され伝承されているものはほんのひとにぎりの作品にしかすぎません。しかし、これまで紹介されることのなかった絵画の中にも、巨匠のそれに匹敵するほどの筆力を持ち合わせた作品もあります。
今展は長野市在住の美術コレクター、長坂剛氏が長年にわたって収集された「長坂コレクション」より、バロックから19世紀の近代絵画を中心に、市民に愛されたヨーロッパの絵画をご紹介いたします。
市民の心をつかんだ聖書の故事をもとに描かれた宗教画のみならず、ほのぼのとした生活の瞬間をとらえた風俗画や、水辺の情景を描いた風景画など、いずれも当時のヨーロッパの人々が日々培ってきた生活の中で愛されたこれらの作品を通じて、ヨーロッパの風土や文化の芳醇な香りをお楽しみください。
作家の名前にこだわらず、独自の美的感性にもとづいて、十七世紀のイタリアやスペイン、フランドルの優れた絵画を集めてきたという長坂剛氏は、かなりの絵画好きですね。
この展覧会は、昨年から全国を巡回しているようです。
ゆったりとしたスペースに鑑賞者が私たち2人しかいないという贅沢な空間と時間でした。
この美術館は、山の斜面を利用して作られた一角にあり、美術館から駐車場まで美しい庭が展開しており、春なので桜をはじめいろんな草花・木が楽しめて優雅なひとときでした。